事業所勉強会【ICとSDMの違いから意思決定支援について考える】

京都市 東山区・山科区・伏見区・下京区・南区で活動しています、

結ノ歩(むすびのあゆみ)訪問看護ステーション東山です。

 

訪問看護サービスを提供していると

何かしら今後の生活について意思決定をしなければならない状況が、

各ご家庭に出てくることがあります。

そんな時、医療職の立場でどのようなサポートができるか日々考えています。

 

そこで今回の

事業所勉強会のテーマは以下の通りです。

本日の話題

インフォームドコンセント(以下、IC)と、共有意思決定(以下、SDM)という

二つの異なる臨床での意思決定支援のあり方について紹介し、理解を深めました。

 

まず、ICというのは医療者から、患者さん(利用者さん)に医学的な説明を行います。

そこで今後の治療方針や、支援のあり方について同意するという流れが大まかなものです。

 

これに対してSDMというのは、以下の通りです。

SDMの説明

要約しますと、

医療者側からの情報提供 と 患者さん(ご利用者)の価値観

時間をかけて双方の意見を出し合い、一緒に意思決定していく過程

ということになります。

 

どちらが良い・悪いということではないのですが、

選択肢の中の 確実性 や リスク などのバランスを見ながら

状況に応じて、意思決定支援の方法を柔軟に変えていくことが重要になります。

 

ただ、SDMの実践には、ご利用者やそのご家族からさまざまな思いを聞き取る必要があるため、

長い時間と、関係性の構築が不可欠になります。

あ!っと思った時にすぐ実践できるようなものではありません。

短時間に意思決定をしてもらおうとすると、自ずとICのカタチになってしまいます。

 

先々のことを予見しながら、少しずつご利用者に問いかけていくこと

 

何を大切にされているのか

どのような思いでご自宅で過ごされているのか

 

こうした会話が支援の中でも大きな役割ではいかと

事業所全体で考えました。

 

勉強会終盤では、

スタッフからさまざまな事例の話がきけ、非常に勉強になりました。

これからも研鑽を積んでいきたいと思います!

文責 山中真司

 

 

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