聴診の研修会に参加してきました

在宅の現場では肺炎を罹患する利用者様が多く、肺炎の早期発見が訪問看護に求められることの一つです。
そのため訪問看護において聴診技術は必須の技術と言えます。

そこで今回、令和1年7月13日に関西看護ケア研究会主催の呼吸ケアにいかす聴診の基本という研修に行ってきました。

評価に必要な呼吸器の解剖生理、運動やフィジカルイグザミネーション、正常呼吸音の分類と識別(肺胞呼吸音S10)を聴きとるなどといった内容でした。

 

ペアになって聴診する実践もあり、健常者での呼吸音がどういうものか、一般的に肺雑音といわれるものが、どういう聞こえ方なのか、現在は肺雑音とは言うことはなく、ラ音(コースクラックル、ファインクラックル、ウィーズ、ロンカイ)といった分類に分けられ、それぞれの音が肺にどういう異常をきたしているかというのも実際音を聞いて学ぶことができました。今まで肺雑音は全て異常と思っていましたが、無気肺後にロンカイが聞こえると、痰の喀出が可能な状態になってきているなど、改善傾向であることを初めて知ることができました。

肺の解剖に関しては、ペアの方とシールを貼っていくことで、肺や気管支の正確な位置を知ることができ、また座位、側臥位、背臥位の比較もしていきました。

 

聴診だけではなく打診の方法、打診の聞こえ方による肺の疾患について、また呼吸運動(腹式なのか、胸式なのか)肋間の引き込みについても、実践付きで経験することができました。

 

私が看護師になってから、臨床で学ぶことが出来なかった内容が今回学ぶことができて、少しではありますが、訪問時の聴診の聞き方の意識もとても変わりました。今回の学びを生かして、利用者さんの変化に一早く気づけるように、今後も日々努力していきたいと思います。

文責:岡本

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