在宅における褥瘡管理
乾燥が強い季節になりましたが、皆さん皮膚は乾燥していませんか?保湿できていますか?
在宅では病気だけではなく、どの利用者さんにもリスクとしてあるのが褥瘡(床ずれ)。
それを予防するのも重要なことです。しかし病状や同じ姿勢でいる時間が多いなどといった色んな原因で出来てしまうことがあります。
今回在宅褥瘡セミナーに参加し、褥瘡ができた時にはどうするかを学んできました。
褥瘡のアセスメントツール
褥瘡の重症度と治癒経過を判定する創のアセスメントツールとしてDESIGN-Rを使います。
D:深さE:浸出液S:大きさI:炎症/感染G:肉芽組織N:壊死組織P:ポケットの7項目で構成されています。
軽度を小文字のアルファベット、重度を大文字のアルファベットで表し大文字から小文字にするアプローチをしていく必要があります。
評価は週に1回か変化があった時に実施し、その都度ケアプランの見直しをしていきます。
DESIGN-Rの合計点数が9点未満だと8割が1ヶ月未満に治癒。18点未満だと6割が3ヶ月未満に治癒。19点以上だと8割が3ヶ月で治癒しないと言われていることを初めて知りました。
褥瘡発生時の対応とリスク管理
在宅で褥瘡が発生したとき、目指すところは褥瘡の治癒であるが、その場合は在宅療養者や家族が治療に積極的であることが重要になっています。また病状や全身状態がよく、褥瘡の治療が可能であることがよいとされています。
しかし悪性腫瘍(がん)などの病気があり、それによる生命予後が傷の治癒に要する期間を上回ると予想されたり、褥瘡について在宅療養者や家族が積極的な治療を望んでいないと、治癒を目標にするのは難しく、現状維持が望ましいとされています。
昨今在宅で使える福祉用具などはたくさん増えてきています。しかしケアを十分に出来ていると思っていても、不足があることで悪化してしまう時があります。
在宅での褥瘡で一番怖いのは感染(炎症)です。
介護している家族が目に見えてくる点としては創の痛みや発熱、オムツ交換の時にガーゼから浸出液が漏れている、悪臭がするといった点だと思います。その場合は訪問看護師に連絡を取る必要があります。そして訪問看護師は主治医への報告、入院への相談を行います。その為訪問看護師、主治医、家族やケアマネ―ジャーとの連携を取り、目標設定をしてそれに応じて早い段階でケアをする必要があります。
入院をする必要がある褥瘡の状態については今回とても勉強になりました。
今後も褥瘡予防に努めながら、発生した時でもしっかりとアセスメントしていきたいと思います。