訪問看護でもう一歩踏み込んだ支援を!ポータブルエコーを活用した事例についてご紹介
京都市で訪問看護をしております、結ノ歩訪問看護ステーション東山です^^
弊所では管理者の岡本による、在宅でも使用できる「ポータブルエコー」を導入しました!今回は、実際に現場で活用している事例をご紹介します。
主治医の許可を得て、ご利用者様に事前説明を行った後、ポータブルエコーを使用しています。
前回の記事「訪問看護でポータブルエコーを活用した排泄トラブルへの新たなアプローチを導入!!」も併せてご覧ください。
ケース1
以前から頻尿に困っておられたご利用者様
頻尿が精神的な原因ではないかと考えたり、膀胱炎を疑って処方された抗生剤を飲み切ったが変化が見られず、原因を探るためエコーでの評価を希望されました。
エコーをするため2回ほど排尿を我慢されている状態でしたが、膀胱内には110mlほどの尿が溜まっており、排尿後はほぼ0mlで残尿なし。
このことから頻尿は残尿によるものではなく、膀胱容量が少ないことが原因となっているのではないかと評価しました。受け持ち看護師に共有し、エコーでの評価を踏まえて骨盤底筋の訓練などの提案をさせていただき、ご本人ご家族共に安心されていました。
ケース2
排便コントロールで週2回摘便と浣腸を実施しているご利用者様
浣腸をして排便した後にもかかわらず、その後腹部マッサージを行うと便の排出がみられる状態でした。まだ腸内に便が残っているのか、現状の支援がご利用者様に合っているのか、受け持ちの看護師から相談があり、ご家族も希望されエコーを使用しました。
エコーで確認すると上行結腸には便の貯留を認めず、下行結腸、直腸にコロコロ便が認められました。腹圧がかけられないご利用者様だったため、現在のケアで問題ないことを共有しています。
実際に導入して…
ポータブルエコーはご利用者様が自宅にいながら一歩踏み込んだ評価ができ、その評価をもとに更に良いケアについて検討し、提供していくことが可能になります。
エコーを使用し目で見て確認することで、より簡単に評価ができることや、ご利用者様の安心に繋がったことは大きな収穫となりました。
今後も主治医の先生と相談の上、ご利用者様一人ひとりに合うより良いケアを提供できるように努めていきます!
引用元:https://www.fujifilm.com/jp/ja/healthcare/ultrasound/iviz-air/iviz-air-convex