認知症を持つ方への全身状態のアセスメント-ケースカンファレンス
最近、すっかり寒くなりましたね。
大寒波到来ということもあり、みなさんは防寒対策できていますか?
訪問時私たちは防寒対策バッチリで利用者さんのところに伺います。
今回、看護師、療法士と合同でカンファレンスを実施しました。
テーマは「在宅における脱水予防」です。
冬場の脱水
私たちの一般的な認識として、夏に脱水症状が起こりやすいと思われがちですが、実は冬にも脱水症状は起こりやすいと言われています。
日本の冬は乾燥しています。外気が乾燥すると知らない間に体から水分が奪われやすくなります。さらに冬の室内は屋外よりも10~20%も湿度が低下する傾向があります。
『脱水症』とは体から水分が減り、日常生活に障害が生じた状態です。
体温調節ができなくなり、栄養の吸収及び老廃物の排出ができなくなります。
体が正常に機能するために日常生活を送るうえで必要な水分量は一般的に2000~2500mlと言われています。
認知症と脱水
今回、認知症の高齢者の事例をもとにディスカッションしました。脱水症状で入院し点滴加療で軽快しましたが、在宅に帰られた際、今後も脱水症状を繰り返すことが予測できます。
脱水症状を引き起こした要因として…
高齢、認知症、暖房器具を使用した部屋で過ごしている、食事の介助が必要、1日の活動量が少なくほとんどベッド上か車椅子で過ごされる、食事に対する意欲がなく食欲がない、下痢症状があったことが挙げられました。
今回のケースカンファレンスで学んだこと
認知症の症状があると自己管理が難しくなってきます。安心して在宅で生活するには介護されるご家族様の協力が必要不可欠になると感じました。ご本人様はもちろんご家族様とも一緒に対策を考えていきたいと思います。